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13. 帰化の面接で聞かれること
帰化の面接で聞かれること帰化申請が無事に受付られても安心してはいけません。
申請書類を受け付てもらってから実態審査が始まるのです。そして、受付から3~4か月経過後、面接に来てほしいと携帯電話に法務局から電話がかかってきます。
帰化の許可を取るためには面接をクリアすることは必須事項です。
では、実際に面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?ちなみに、面接官との会話は全て日本語で行われます。
帰化要件として、日本語能力が求められておりますが、その日本語能力は小学校3年~4年生程度とされています。日本語能力試験(JLPT)ですと、N3~N4レベルです。
実際の面接ではどのようなことを聞かれるのかと言いますと、申請者個人の状況によって、また、審査官によって質問の内容は違いますが、概ね以下6つに大別されるのではないかと思われます。
①これまでの経緯
②仕事内容
③本国の家族/日本の家族のこと
④婚姻の経緯/離婚歴がある方は前妻のことも
⑤法令遵守状況(犯罪歴等)
⑥年金保険料・税金の支払い状況について
以下、ひとつずつ細かく見ていきましょう。
①これまでの経緯
こちらは申請者全員が聞かれる内容かと思います。
どこで生まれたか、日本に来た動機・きっかけ、来日してから現在の居住歴・学歴・職歴などです。こちらは素直になぜ来日したのか、そして、来日してから今までどのように過ごして来たのかをお答え頂ければけっこうかと思います。申請者の人物特定確認をしているようです。
・出生地
・来日したきっかけ/動機
・これまでの経緯(居住歴・職歴等)
②仕事内容
申請した内容と合致しているか、今持っている在留資格に沿った内容の業務をお行っているか。業種、会社名、担当業務などが記載内容と合っているか、反社会的活動をしていないかなど、また、生活できるだけの給与を確保しているか、職場の人間関係はうまくいっているかなど、安定した生活を営むことができるかどうかを判断しているいるようです。
・これまでの職歴
・現在の会社名、業種、サービス内容
・年収/月収
・現職の業務内容(どんな業務を担当しているか/業務ノウハウ/取引先の状況)
・職場環境(平均年齢/働きやすさ/有給のとりやすさ)
③本国の家族/日本の家族のこと
こちらは、配偶者や親族の概要を確認すること、また、日本にどのくらい縁やゆかりがあるのかを把握するための質問となります。
・帰化することに対する本国の両親の賛成/反対 その理由
・もし兄弟姉妹も来日している場合は、その人たちの帰化希望状況
・同居者の有無、同居人の数、各同居人の状況
④婚姻の経緯/離婚歴がある方は前妻のことも
偽装結婚ではないか、配偶者の人となりを見ていると思われます。
・配偶者と知り合った時期、場所
・配偶者と付き合うきっかけ、交際期間
・配偶者の状況(主婦/会社員/経営者etc.)
⑤法令遵守状況(犯罪歴等)
こちらは、(運転記録証明書は提出するので交通違反の履歴などは出しますが)帰化申請書類に提出する資料も乏しく、基本的に自己申告となっているため、審査官は口頭にて本当に犯罪等を犯していないか詳細に聞いてきます。
・警察にお世話になったことがあるかどうか、ある場合はその内容
・交通違反歴
・軽犯罪法含めた犯罪歴
・銀行口座から多額の出入金がある場合はその詳細
⑥年金保険料・税金の支払い状況について
会社員の方は給与から天引きされますし、また、申請時にこれまでの納税証明書等は提出するため、こちらの質問をされる方はほとんどいません。
ただ、会社経営されている方や個人事業主だったりすると、申請時から数か月後に面接になりますので、受付時点から面接期間までに滞納がないかどうか等の確認になると思います。
いかがしたでしょうか?
特に奇をてらったような質問ではないですよね?
申請書に記載した事項に従ったチェックを行うことがメインとなります。
面接がある理由は、以下2点となります。
提出された書類の内容は本当のことが書かれているかどうかの確認
日本人として認めていいだけの日本語能力があるかどうかの確認
面接に臨む際の留意点としては、以下3点挙げられます。
1.提出した書類はよく読んでおくこと。
2.聞かれたことに対しては素直に答えましょう。嘘をつくのは厳禁です。
3.きれいな服装で臨みましょう。
スーツで行く必要はないです。ただ、しわくちゃな洋服だったり汚れた服だったりするとそれだけで審査官の印象が悪くなる可能性があります。わざわざマイナス要因を作る必要はないと思いますので、身だしなみは整えて臨みましょう。
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