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2-2. 早期許可される人の特徴

帰化申請には時間がかかります。

これは多くの方が何となく分かっていることかもしれません。ざっくり回答しますと、許可が下りるまで1年位かかります。

「書類収集、書類作成、法務局での書類受付」まで、ご自身で全てされる方については、期限が決まっていないのでゆっくりやられる方がいらっしゃり、半年以上かかる方もいらっしゃいますが、行政書士を使った場合は、約1~2か月で対応可能です。

法務局で書類を受付けてもらってから、ようやく実態審査が開始され、面接等の審査も実施され許可が下りるまで7か月~11か月くらいかかります。こちらは申請者も行政書士もどうやっても期間短縮などをコントロールできないので受動的に待つ時間となります。

結局、書類収集の時点から許可が下りるまでをカウントした場合、トータルで1年くらいはかかることになります。

 

それにしても、審査期間が長くないですか?というご質問を受けるのですが、なぜそんなに時間がかかるのでしょうか?

帰化申請書類にはその方が生まれてから現在までの状況を記載し、それを証明する書類も大量に添付します。その記載が合っているのか、添付書面の信憑性など、事細かにチェックが入ります。法務局の審査官だけでなく、諸官庁にも照合します。例えば、税務署、年金事務所、市区町村役場、警察庁、公安調査庁などです。

 

この審査期間ですが、個人差があって、他の行政書士から聞いたのですが、人によっては受付から許可まで4か月で許可が下りたケースがあるそうです。

では、そういった許可がスピーディーに下りる方の特徴とはどんなものなのでしょうか?

3つ列挙致します。

①年齢が若い

②親族の中で先に帰化の許可が下りた人がいる

③会社員である

 

1つめの、「年齢が若い」についてご説明します。

帰化申請にはその方が生まれてから現在に至るまでの書類を提出することになります。ですから、若い方のほうが提出する書類は少なくなり、その分審査に時間がかからないことになります。

 

2つめの「親族の中で先に帰化の許可が下りた人がいる」ですが、親族に帰化した方がいる場合はプラスの要素として働くようで、許可が早めに下りる傾向にあるようです。また、その親族の帰化の審査の際に、家族関係等に反社会的勢力の人はいないかや、戸籍、両親について散々審査していますので、審査内容が一部被るので審査が早く完了する傾向にあるようです。

 

3つめの「会社員である」ですが、こちらは個人事業主や経営者と違って審査の書類の数が比較的少なく、また、健康保険料、年金、税金などが給与天引きなので、滞納や脱税のチェックにそれほど時間を要さないためだと思われます。

 

逆に帰化の許可が下りるまで時間がかかる方はどんな方でしょうか?

①年齢が高い方

②申請者や同居の親族が全員個人事業主、会社経営者

③申請後に申請書類の内容から変更が生じた方

 

①の年齢が高い方に関しては、先ほどの年齢の若い方の逆のパターンですよね。生きてきた年数が多ければ多いほど提出書類は多くなります。ですから、その書類の審査に期間を要することになります。

 

②の「申請者や同居の親族が全員個人事業主、会社経営者」についても、先ほどご説明した早期で許可が下りる方の逆のパターンですね。会社員と違って、財務諸表や納税状況を示す書類等、多くの書類を提出しますので、その分審査が長引きます。

 

③は、注意が必要です。

変更内容によっては審査に悪影響を与えるものもあるからです。

 

法務局の方からは、

申請受付の際、次に列挙する変更があった場合は速やかに法務局に連絡するよう言われます。

・住所又は連絡先が変わったとき

・婚姻・離婚・出生・認知・死亡・養子縁組・離縁など身分関係に変動があったとき

・在留資格や在留期限が変わったとき

・日本からの出国予定(再入国予定を含む)が生じたとき及び再入国したとき

・法律に違反する行為をしたとき(交通違反を含む)

・仕事関係(勤務先)が変わったとき

・帰化後の本籍・氏名を変更しようとするとき

・その他法務局へ連絡する必要が生じたとき(新たな免許資格の取得等があったとき等)

 

例えば勤務先が変わった場合などは、ご本人に非がなくとも、転職先の会社状況(過去に脱税をしている、行政指導を受けている、不法就労が発覚したなど)によってはそのような会社に勤務している方に悪影響を及ぼす可能性もありますし、転職したばかりだと生計要件として安定した収入の実績がないため、いくら好条件で転職して年俸がアップしたことをアピールしても、実際にその年俸をもらえたかどうかは1年後でないと分かりません。

転職の場合は審査に悪影響を与える場合もあるので、当事務所ではおすすめしておりません。許可が下りるまで転職を控えるのがベターです。ただ、どうしても転職しないといけない事情等あると思いますので、もし転職した場合には、書類の審査内容が増えるため時間を要することになることについてご承知おき頂きたいと思います。

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