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8. 転職回数多い方

転職回数が帰化の審査に与える影響についてご説明させていただきます。

 

結論から言いますと、生計要件の審査に関係してくるため「帰化申請に影響します」ということになります。

ただ、こちらは一概に「悪影響を与えるとは言い切れません」。

 

 

キャリアアップを図る過程で転職を繰り返し、年々年収が上がり、安定的、かつ、継続的に収入を得ることができると判断された場合には要件を満たしていると判断される可能性が高くなりますが、職場の人間関係が嫌だったから等の理由で単に転職を繰り返している場合などは、安定的、かつ、継続的に一定額以上の収入を今後長期に渡って得ることができるかについて否定的な判断がされる可能性が高くなります。

 

ここで、帰化の要件のうち、生計要件とは何かと言いますと、「自己または生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によって生計を営むことができること」というものです。

 

ご自身又は生計を共にしている配偶者やその他の親族の収入によって、生計が成り立っていることが求められます。

 

多く稼いでいる必要はありません。永住申請と違い、帰化申請には年収要件のようなものがありません。

 

 「そうは言っても、収入がある程度ないとダメでしょ?だいたいどのくらいですか?」とご質問を受けることがありますが、目安としては手取りで月額18万円程度の収入があり、収入から家賃や生活費等を差し引いた時に毎月プラスの収支であれば問題ないと言われています。

 

審査官は、帰化して日本人として今後生きていく際に、安定的、かつ、継続的に一定額以上の収入を長期に渡って得ることができるかということも審査しますので上記のように生計が安定して成り立っていることが大事です。

 

ですから、転職回数が帰化審査に与える影響はケースバイケースとなります。

 

それよりも重要なのは、どんなに前職よりも年俸が良い企業に転職したとしても、転職前後1年間は帰化申請すること自体おススメしません。

 

果たして、安定的かつ継続的に収入が得られるかどうか、実績を積んでいないと不許可が出る可能性が高いからです。審査官としても、実績を積んでから出直してきてくださいということで不許可を出すケースが多いです。

 

また、帰化申請後についてですが、申請時と状況が変更になった場合は、追加書類を提出することになります。例えば、引っ越しをした場合や、結婚した場合などです。もちろん、職場が変わった場合もそれに該当します。

 

そして、転職の場合は、追加書類も審査の対象となります。ただでさえ、帰化の審査期間は1年に及ぶので長期になりますが、転職したことで更に審査期間が延びることになります。

 

ですから、転職は、帰化申請後であったとしても、1年間(許可が下りるまで)はしないことをおススメしております。

 

話を戻しますと、審査官は、転職回数や1つの企業での就労期間の長短、転職理由を加味し、今後は安定的、かつ、継続的に収入を得ることができるかを判断します。

ですから、転職回数や、転職のタイミングなどについては、帰化申請される場合は気をつける必要があります。

 

どうしても帰化申請後に転職をしなければならない事由が発生することもあると思いますので、その際には遅滞なく変更の届出をするようにしましょう

帰化申請で何よりも大事なことは嘘をつかず、ありのままに答えることです。

嘘をついても審査で必ずバレますし、嘘をついた事実は記録として残りますので、再申請の際にも影響してきます。

 

現時点で要件を満たしていなくとも、1年後には満たす場合もありますので、焦らず、確実に一回で許可がもらえるように準備することが大事だと思っています。

 

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