20. 帰化後の国籍喪失届出

帰化の許可が下りて、晴れて日本国籍を取得した後、元の国籍の「国籍喪失届」を提出すべきかどうかについてお話しいたします。

原則は、日本国籍に帰化してから2年後に除籍されることになっていますが、特に韓国人の方について言えるのですが、韓国人の日本への帰化が多いため、元韓国籍の方については2年経っても除籍されていないケースが多々あるのが現状です。

日本は二重国籍を認めておりませんので、帰化申請許可後は、原則として、国籍喪失屆を領事館に屆け出なければいけないことになっています。

国籍喪失届出を提出した場合は、必ず韓国籍は除籍されます。（届け出後、韓国領事館から4桁の整理番号がある文書受付証が交付されます。）

半年後、領事館に4桁の整理番号を伝えれば、（電話で）除籍されたかどうかを確認することができます。

◆（駐日本国大韓民国大使館）管轄地域

ちなみに、2019年4月1日現在、二重国籍を認める国は、

アメリカ合衆国、カナダ、英国、アイルランド、フランス、ドイツ、スイス、ベルギー、イタリア、オーストラリア、ハンガリー、ギリシャ、ポーランド、ルーマニア、サイプラス、トルコ、アイスランド、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、イラク、シリア、エジプト、イスラエル、レバノン、セルビア、アルメニア、ソルベニア、マルタ、南アフリカ、ケニア、シエラレオネ、スペイン、ポルトガル、韓国、タイ、スリランカ、バングラデシュ、パキスタン、トンガ、フィリピン、バルバドス

となっています。

二重国籍を認めない国は、

オーストリア、日本、中国、北朝鮮、インド、インドネシア、シンガポール、マレーシア、ミャンマー，ネパール、オランダ、ノルウェー、チェコ、イラン、エストニア、ラトビア、アゼルバイジャン、アンドーラ、ボツワナ、バーレーン、フィジー、エクアドル、パプア・ニューギニア、ブルネイ、ペルー、クウェート、 カザフスタン、リトアニア、ソロモン諸島、モーリシャス、アラブ連盟、メキシコ、ベネズエラ、ジンバブエ、ブルマ

となっています。

お隣の韓国は既に二重国籍を認めております。

多様化している世の中で、「国籍は一つであるべき」という考え方にこだわるのは果たして今の時代に合うものなのでしょうか？

ただ一方で、国籍がいくつもある人が存在するって、なんだか不思議な感じがします。

いずれにしましても、私のコラソン行政書士事務所では、帰化申請許可後の国籍喪失届の手続きも行なっておりますのでご利用頂けますと幸いです。